まるで室内に雨が降っているような、とても静かで繊細な水のライン。一本一本のライン状の水の流れは水量も少なく、水の動きも非常におとなしいタイプの水演出です。これらの静かな水のライン=「フィルムフォール」を複数本配列すると、それぞれは少ない水量のおとなしい水の動きですが、それらを全体としてまとめて見ると非常に独特で静かでありながら「大きな水の動き」を演出します。
フィルムフォール水景は滝や噴水とは異なる非常に静かな水演出です。水槽に貯めた水をポンプを使って揚水し、天井に仕込んだノズルに水を送ります。から垂れた専用フィルムに伝わってライン状に水が流れる演出です。
フィルムフォール設備で最も大切なのがフィルムフォール専用フィルムです。
幅4mm、厚み0.5mmほどの透明フィルムを水が纏わりつくよう表面に特殊加工を施しました。薄いフィルムですが、その表裏に水が纏わりつくことであたかも水柱のような印象にも。
フィルムに水を沿わせることによって水が周囲に散らばりにくくなります。例えば天井から水をから出すと周囲に水が跳ね散りますが、フィルムに沿わせることによって跳ね散りを最小限に抑えることができます。これによって高所から水を落とすことが可能となります。
フォールフォール最大の特徴は吹き抜け等の高所から水を落とせることです。例えば高さ30mの高所からでもフィルムを沿わせて水の動きを表現することができます。また、フィルムの配列は直線、円形、碁盤の目のようにしたりと自由に設定可能です。フィルムの本数を増やし、密度感のある配置にすることで更に演出効果が高まります。
高さのある空間を飾る水の素材として最もお薦めの水演出です。