「水」の持つ力
モーツァルトの歌劇「魔笛」に出てくる「魔法の鈴」は、荒ぶる心や争う心を癒し静めてくれるアイテムとして登場します。もし本当にそんなアイテムがあれば世界から戦争はなくなるはずです。古来から都市は「水」のそばに栄えてきました。「水」に寄り添う暮らしが心地良いのはなぜでしょうか。 「水」は素直に低い方へと流れていきます。その音や姿にはなぜか癒しを感じます。
「水」の持つ力・・・それはもしかしたら「魔法の鈴」かもしれません。
私たちの仕事は水をデザインすることです
私たちは「水」の可能性を極限まで追求し様々な演出アイテムを開発、世界に発信して参りました。目指したのはどこにもない技術です。その道のりは決して容易なものではありませんでした。「水」は法則を持つ反面、気まぐれでなかなか思うような表情を見せてはくれないからです。特に「水と光」「水と樹脂」「水と音」など他要素との共演は絶妙なタイミングとセンス、アイデア、そして水を知り尽くした技術が必要でした。
新たな技術を支えたのは私たちが日ごろから行っているきめ細やかなメンテナンスでした。美しいことはもちろん、もっと良いものを、もっと長く愛されるものをと、時にはお客様の厳しい意見に耳を傾けながら地道に研究を進めて参りました。そうして生まれた演出技術の数々はいくつもの特許に裏打ちされ確かなアイテムとして進化していきました。
そのひとつ、「光」で水滴を操るウォーターパールは誰もが必ず笑顔になる魔法のような噴水として日本だけでなく世界12か国で愛されています。また、アクリルに「流れる滝」を封じ込めたアクアウォールパネルは滝でありながら濡れない壁材として私たちの身近な場所に癒しを与えています。新しい発想が「魔法」だとすれば私たちはそれに更に磨きをかけ、「水」と「人」による笑顔と潤いのある環境を世界の隅々まで広げていきたいと考えています。
株式会社ウォーターパール 代表取締役社長
深野 富士恵